カントクたちがAVを撮る理由

第19回 野本義明(前編)
「食品売場の熟女が大好きすぎて」

 セルAVのパイオニアであるSODクリエイトの社員監督は、同社の売りであるバラエティに富んだ企画物から専属女優の単体物までこなさなければならない。今月は、監督デビュー作から異彩を放ち、若手のホープから同社のエースとなった野本義明監督にお話をうかがった。女性ファンも多いイケメンとして知られるが、その素顔は、意外な性癖と見た目のギャップが強烈なナイスガイだったのです!

──AV監督になられたきっかけを教えてください。

「僕はずっと陸上をやっていたスポーツ馬鹿で、全然AVをやろうなんて思っていなかったんですけど、浪人時代に読んだ『AV女優』(永沢光雄著)というインタビュー集が衝撃的で、将来AV監督になろうと漠然と思ったんです」

──『AV女優』はベストセラーになりましたね。野本さんにとって、どういうところが衝撃的だったんですか?

「それまで、そういう生き方の女性に出会ったことがなかったんです。女番長をやってて喧嘩に明け暮れていたり、親がいなかったり、そういう女の子たちがいろんな覚悟を決めてAV女優をやっている。わあ、こんな人たちがいるんだぁって。世間知らずだったし、高校も男子校だったし」


──女の子との交際歴は?

「1人だけですね。7つ上の看護師さんと」

──年上の看護師! なかなか高校生のガキんちょはつき合えない。当時はステイタスですよねぇ。

「そうですね」

──大学の4年間はどんな日々だったんですか。

「サークルの部長をやったり、スポーツに明け暮れていましたね」

──でも、AV監督への気持ちは萎えることなく?

「そうです。AVの企画を考えて、アイデアが浮かんだら企画ノートにメモってました。それで、ここ(SODクリエイト)がたまたま新卒の社員を募集していたので受けたんです」

──最終テストが、あの高橋がなり社長の面接なんですよね?

「緊張しましたね。集団面接で僕たち4人並んで、4時間くらい『お前らはダメなんだ』って説教されて、トイレもいけなくて。『性癖は何だ?』って聞かれて、僕は熟女好きです、っていうと、そこをいじられて」


『島育ちの世間知らず上京一人暮らし 敏感イキまくり濃密セックス4本● 麻宮まどか』(SODクリエイト)

──合格のポイントはどこだったんでしょう。

「わかりません。とにかくAV監督になりたいんです、としかいわなかったんで」

──入社して、最初の名刺の肩書は?

「ADです。アシスタントディレクター」

──新入社員の平均的な1日は?

「ウチは入社すると、1年間は9時半から10時まで社内の掃除があるんです。1回遅刻すると5日間の罰掃除が課せられて、しかも9時からしなきゃいけない。そのあとは、先輩に付いてロケの準備をやったり、会社から帰れなくて泊まったり、撮影に入ると3日間ぐらい徹夜とかありましたね」

──監督デビューは何年目ですか。

「2年目の冬ぐらいです」


『島育ちの世間知らず上京一人暮らし 敏感イキまくり濃密セックス4本● 麻宮まどか』(SODクリエイト)

──それが2006年の『ガチンコ素●企画!! トイレのエロ落書きに電話したらエロい女とSEXできるのか?! トイレの落書き大冒険』ですね。トイレの個室にヤリマン女の電話番号が書いてあれば直接電話をしてコンタクトを取る、という画期的なネタで話題になった。がなりプレピュー(高橋がなり社長が鑑賞し、ダメ出しされたものはお蔵入りになることも)はまだあった頃ですか?

「高橋さんはその頃もうソフト・オン・デマンドから離れていたんですが、新人が撮ったということで、それをたまたま見たそうなんです。それで呼び出されて、『お前誰だ?』から始まって、初めて名前憶えてもらって、『お前今日から監督になれよ』って。そこから監督になれたんです」

──“トイレの落書き”のアイデアはいつ思いついたんですか?

「あれも大学時代ですね」

──すごいですねー。今月、スカパー!アダルトで野本監督が撮られたSODクリエイト専属女優のデビュー第2弾「麻宮まどか 島育ちの世間知らず上京一人暮らし 敏感イキまくり濃密セックス4本●」が放送されます。見どころを教えてください。

「一作目はうぶだった彼女が、生まれ育った南の島から東京に出てきて、僕たち2人で何日か東京を観光しました。その表情の良さを見てください。彼女はエロモードに入ると夢中になるので、夢中になれる環境を作れるようにスタッフを少なくして、カラミは全部ホテルで撮影しました。SEXに集中してる表情を見てもらえればと思います」


『島育ちの世間知らず上京一人暮らし 敏感イキまくり濃密セックス4本● 麻宮まどか』(SODクリエイト)

──ありがとうございます。話を戻しますが、野本さんは入社して、最初はナンパ物の現場が多かったんですよね。

「はい。先輩からガチナンパをやれっていわれて、1年目はほとんどナンパ物。木、金、土、日は渋谷にナンパにいって、月、火で普通のロケにいって、という1年間。それまでナンパは1回もしたことがなかったから、最初は大変でした」

──徐々にナンパのコツなどを発見した?

「発見しました。歩き方だけを見るんです。歩き方に目的が現れる。駅に急いでるのか、ただブラブラしているのか、わかるんです。信号待ちしてる大人数の中から可愛いコを何人か目で確認して、青信号になった瞬間、確認した人たちの足元を見て、あのコだ、って決めて追っかけるんです」

──素晴らしい発見ですね。

「あとは、ナンパするポイントに気をつけてました。自分がどういうときだったら話を聞いてあげるだろうと思って、人混みを避けて、大通りと大通りの間の小道を狙うんですよ。人間て、人混みだと警戒心が強いから身構えてる。人通りの少ない路地に入った瞬間ってホッとするじゃないですか、そういうときって話を聞いてもらえるんですよね。札幌、名古屋、大阪、どこの街にいっても、まず通りを巡ってそういう『野本ロード』を決めるんです」


『島育ちの世間知らず上京一人暮らし 敏感イキまくり濃密セックス4本● 麻宮まどか』(SODクリエイト)

──なるほどねー。仕事では若い女の子に声をかけ、名物のマジックミラー号に招き入れるパターンが多いわけですが、さっきもおっしゃったように本当は熟女好きなんですよね?

「そうなんです。中学高校時代から35歳から45歳の間がいちばん好きで、町中でベビーカーを押してる人とか、子供連れとか。あと、スーパーで見かける奥さんが好きすぎて」

──スーパーの奥さんの魅力は?

「バックボーンが見えるじゃないですか、その人の服装などからも家庭が垣間見える。で、カゴの中を見ると『今日旦那さんにスキヤキ作るんだ』とわかる。スーパーの主婦の買い物袋なんて個人情報垂れ流し状態ですよ」

──たしかに(笑)。

「エプロンして作るのかな? とかも想像しちゃう。中学高校時代からのそんな癖が抜けなくて……」 (後編に続く)

Profile

野本義明(のもとよしあき)
1981年生まれ。浪人時代にAV監督を志し、大学卒業後はSODクリエイトに入社。初監督作品『ガチンコ素●企画!! トイレのエロ落書きに電話したらエロい女とSEXできるのか?! トイレの落書き大冒険』で圧倒的なリアリティ映像をものにし、業界の注目を浴びる。現在は同社取締役として後進の育成にも力を注いでいる。

Profile

文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan

放送情報

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