大人のコラム

タクシードライバーの「破廉恥」乗務日誌

タクシードライバーの「破廉恥」乗務日誌

このコーナーは「週刊大衆」ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんたちに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かすことになるでしょう。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。ー「夕やけ大衆」編集長ー

CASE11「嘘のような本当の話」
2/10 更新

CASE11「嘘のような本当の話」

「嘘みたいな本当の話で……これは同僚にも話したことがありません」

酒も煙草もやらず、勤務後は同僚とも飲みにも行かず、ひたすら真面目に生きてきたドライバーの山口さん(62歳=仮名)。そんな彼だけに本誌記者もこの話を聞いたときは、にわかに信じられなかった。

「3年前のクリスマスイブでした。その日、自分は有楽町近辺を流していたんです。時間はもう夜の12時を過ぎていましたね」

クリスマスのイルミネーションに飾られた街を走っていると、一人の女性が手を挙げていた。年齢は20代なかごろで、スラリと背の高い長身美女だった。OLっぽかったが、デートの帰りなのか、お洒落でセクシー目のワンピースを着ていた。

「見た目はクールな感じの美女なのに、乗ってくるなり野太い声で『ああ~』って叫ぶんです。だいぶ泥酔されていることはひと目でわかりました。行先を聞いても『は? とりあえず品川』って、つっけんどんな言い方で、機嫌も悪そうでしたね」

ビビりながら車を走らせていると、女性は案の定、絡んできたという。

「どうやら今夜は彼氏と過ごす予定だったのに、帰られちゃったみたいでした。よくよく話を聞くと、彼氏というのは既婚者のようで……」

不倫相手の彼氏が家族の待つ家に戻ったことで、彼女はイブの夜なのに一人カラオケでやけ酒を飲んできたということもわかった。

女性経験が少なく、どちらかというと女性恐怖症の山口さんは気の利いた慰めも言えず、「はあ、なるほど」「そうですか」などと、あいまいな返事を繰り返していたという。

「そういう態度を取っていたのですが、なぜか女性は『運転手さん、いい人よね』って。で、いつの間にか奥さんとはうまくヤッているのかとか、どうして男性はSEXをした後、急に冷めるのかといった、性的な質問をされ始めたんです」

女性が苦手で、下ネタなんてもってのほか。そんな山口さんがタジタジだったのは言うまでもない。

だが、女性は山口さんの純朴な部分をますます気に入ったようで、

「運転手さん、かわいいよね。浮気してみる? 奥さん以外としたことがないんでしょ?」

あろうことか、艶っぽい声で誘惑してきたというのだ。

当然、山口さんは「いえ、そんな」「めっそうもございません」といって丁重にお断りしたというが、そうした奥手な態度を取るほど、女性はますます積極的に……。

「嘘?本当はムラムラしてんでしょ?」

そう言いながら、スカートの中に手を突っ込み、パンツを脱いだというからもう大変。

「お、お、お客さま!?」

「大丈夫だって。誰にも言わないから。ほら、適当に暗いところに停めてさ。やろうよ~」

いくら酔っぱらっているとはいえ、あまりにもふしだら。山口さんは呆気にとられ、何度も生唾を飲んでしまったという。そして、ついには、

「靴まで脱いで、後部座席で……こう、なんていうんですか? 両脚をM字に開いて、その部分を見せつけてくるんです。『ほら、ここ。ここに入れてみてよ?』って。車内は暗いとはいえ、ビラビラとした部分まで丸見えで……」

確かに嘘のような本当の話だ。しかし、そこは女性恐怖症の山口さん。もはや一言も発せなくなり、ただただ安全運転を心がけて、前方だけを見ながら目的地まで走ったという。

「そのうち女性も恥ずかしくなったんでしょうね。急に素に戻ったように、ソソクサとパンツを履き直して、ずっと窓の外をぼんやり眺めていました。その横顔が本当に綺麗で……ちょっとだけ後悔しました」

クリスマスの時期が近づくにつれて、山口さんはこの夜のことを思いだしてしまうそうだ。

取材&記事:柚月怜(ゆづきれい) 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。

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