大人のコラム

タクシードライバーの「破廉恥」乗務日誌

タクシードライバーの「破廉恥」乗務日誌

このコーナーは「週刊大衆」ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんたちに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かすことになるでしょう。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。ー「夕やけ大衆」編集長ー

CASE21「過去のトラウマ」
12/9 更新

CASE21「過去のトラウマ」

「離婚してから、ずっと彼女もいませんし、クリスマスだって一人。正直、寂しさを抱えていました」 ドライバーの小林さん(50歳=仮名)は数年前の冬、30歳前後の女性を乗せたことがあった。 「場所は銀座でした。夜0時過ぎで結構、遅い時間でしたね。結婚式の二次会帰りのようで、綺麗なワンピースを着たお嬢さんで……おっ、かわいいなと思いました」 行き先は渋谷方面。乗ってきたときはお酒に酔っている感じがあったものの、さほど危険な匂いはしなかったという。 ところが、しばらくすると、後部座席から「んふぅ~」「はぁん」と妙に甘い吐息が聞こえてきた。 「ルームミラーを見ると、背もたれにどっかりともたれて、窓の外をボーッと眺めながら、胸のあたりを手で押さえていらっしゃいました。もしかして、気持ち悪いのでは? と心配になり、『大丈夫ですか?』と声をかけたんです」 女性はちらりと小林さんのほうに視線を向けた後、 「ええ……気持ち悪いとかじゃないんですけど、お酒を飲みすぎたみたいで。ちょっと体が火照ってしまって。あふぅ~」 妙に艶っぽい口調で囁いてきたという。 「ドキッとしました。勝手な想像ながら、誘惑されているような気分にもなりましたよ。ただ、それと同時に、変な気は起こすな、と自分に言い聞かせていましたね」 動揺を悟られないように安全運転を心がけていたという小林さん。しかし、女性はその後も、たびたび、変な妄想が膨らむ生々しい吐息を漏らし続け、ついには……。 「アァ……体が熱い……運転手さん、ちょっとどこかで停めて」 後部座席にベッド代わりに寝ころんで、そう囁いてきたというのだから、小林さんは何度も生唾を飲んだ。 「とりあえず住宅街の中にある公園の傍に停めました。その時間は人の気配もほとんどなく、ひっそりと静まり返っていて、妖しいといえば妖しい雰囲気の場所でしたね」 停車させると、小林さんは後ろの女性に「大丈夫ですか?」ともう一度声をかけた。 「ううん、大丈夫じゃない……ハア、ねえ、運転手さん。私、お酒を飲むと、なんか変な気分になっちゃうんですよね。今日、友達の結婚式で幸せな二人を見たせいかも」 そんなことを言いつつ、まさに誘うように、ワンピースのスカート部分をはらりとまくり、色白の太ももを露出させてきたという。 小林さんはどう対応していいかわからず、ドギマギするばかり。 「明らかに誘われていると思いました。ほかの運転手からも、タクシードライバーを誘ってくる酔っぱらった女性がいると聞いていたので、ついに自分にも巡ってきたのか、と……」 離婚後は女日照りとあって、小林さんの股間は年甲斐もなく、パンパンに膨張していたそうだ。 さらに女性は寝転んだまま、モゾモゾと体をくねらせて、 「私なんて、クリスマスも一人なんですよ……寂しい。誰かに温めてもらいたい」 と、小林さんに熱っぽい視線を送ってきた。 「さすがに迷いました。お客様にそのようなことをしては絶対にいけないとわかっていますが、マグマのように欲望が高まってきて……自分でいうのもなんですが、ものすごくギラギラとした目になっていたと思います」 どうするべきか葛藤している中、女性は手に持っていたスマホを落とした。 「あっ……落ちちゃった~。ねえ、運転手さん、拾って~」 甘い声で言われて、小林さんの理性は崩壊寸前に。 「スマホは助手席の下に落ちていました。だから、僕はいったん、運転席を出て、後部座席のドアを開けたんです。当然、そのとき、女性との距離も一気に近くなります。何かあるのでは……と期待したのは事実です」 後部座席のドアを開けて、とりあえず助手席の下を探る。スマホを掴み、彼女に返しつつ、目を見つめようと思った。ドキドキの瞬間だ。 ところが。 「!!……ありがとうございます」 急に女性は素に戻った顔で受け取り、素早くきっちりと座り直したという。 「拍子抜けしましたよ。ほんと、一瞬で酔いが醒めたように元に戻られたので……何があったのかと思いました。で、結局、彼女とは何もなく、そのままお送りしました」 後日、このことを気心の知れた同僚に打ち明けたところ、 「そりゃあ、お前、ドアを開けたとき、車内が明るくなるだろ。その女性はお前の脂ギッシュな顔をまともに見てようやく『こりゃ、無理だ』と思ったんじゃねえか」 と、推理。 小林さんは意気消沈した顔で言う。 「その通りかもしれません。実際、僕は若い頃、合コンで出会った泥酔女性を自分のマンションに誘うところまで成功したんです。ところが、エレベーターに乗ったところで『あ~、やっぱり帰るわ』と言われたことが……あれも明るいところで顔を見たからだと思います」 ネガティブな結論に至っているが、何にせよ、女性客と問題を起こさなかったことを良しと考えるより他はない。
取材&記事:柚月怜(ゆづきれい) 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。

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