大人のコラム

タクシードライバーの「破廉恥」乗務日誌

タクシードライバーの「破廉恥」乗務日誌

このコーナーは「週刊大衆」ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんたちに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かすことになるでしょう。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。ー「夕やけ大衆」編集長ー

CASE24「歳の差カップルの秘密遊戯」
3/10 更新

CASE24「歳の差カップルの秘密遊戯」

「最初は本当に具合が悪いのだと思っていました」 ドライバーの小早川さん(65歳=仮名)が変わったカップルを乗せたのは、昨年の6月のことだ。 千葉県にある温泉旅館から、お客さんを駅まで送ってほしいという迎車の連絡を受けたという。 「チェックアウトの時間からだいぶ過ぎていて、お昼過ぎでした」 旅館の前に到着すると、父と娘ほど年の離れた男女が待っていた。 「男性は50代ぐらいで、女性はまだ20歳前後の若い娘さんでしたね。だけど様子がおかしい。娘さんが男性によりかかるように抱きついていたんです」 ドアを開けると、男性がこういった。 「運転手さん。悪いけど、この子、ちょっと具合が悪くてね。後ろの席で横に寝かせてやりたいから、俺は助手席に座っていいかな」 「ええ、もちろん。大丈夫ですか?」 男性は女性を後部座席に寝かせると、助手席に乗り込んできた。 目的地は最寄りの駅までだった。 「お連れさん、大丈夫ですか? ずいぶんと具合が悪そうですね」 小早川さんは男性に尋ねる。 「まあ……、一時的に体調が悪いだけみたいなんで大丈夫ですよ。なあ」 男性は後ろを振り返りながら尋ねる。その瞬間、横たわっていた娘さんはビクッと肢体を震わせたという。 「大丈夫ですか、本当に」 ますます心配になる小早川さん。だが、男性はニヤニヤしながら、 「そうですねー。おい、お前、大丈夫か?」 別段心配している様子もない。それどころか、右手に何かリモコンのようなものを持っており、時折、ボタンを押しているのだ。 「ウ、ウン……アアッ!」 女性は横向きに寝ながら、なぜか股間のあたりを手で押さえていた。 「あのぉ……」 小早川さんはそのリモコンが気になって仕方ない。なぜなら男性がリモコンのボタンを押すたび、女性は変な反応をするからだ。 「どうしました?」 男性は何食わぬ顔で言いながらも、またもボタンを押す。 「アアアッ!」 明らかに女性は喘ぎ声を出しており、体調が悪いようには見えなくなってきた。 小早川さんはこういう。 「男性はお酒臭いし、娘さんも結構酔っているようでした。それだけならまだしも、あれは多分、遠隔操作のバイブを使って遊んでいたんだと思います。僕が心配するたび、男性はやたらニヤニヤしていたし、娘さんはわざとらしく悶えていたし……」 結局、本当のことは聞けないまま駅まで送り届けた。 タクシーから降りるときになって、女性は急にむっくりと起き上がり、 「ありがとうございました」 と妙に潤んだ瞳で、小早川さんにお礼を言ったという。 まったくトンデモない年の差カップルだ。
取材&記事:柚月怜(ゆづきれい) 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。

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