









2014年のデビュー以来、millionを支え続けてきた佐倉絆は、2020年3月末での引退を表明している。「スカパー!アダルト放送大賞2020」女優賞にノミネートされ、有終の美を飾ろうと燃える彼女に直撃した。
「引退するというのは前から決めていたことなので、そこまで寂しい気持ちはありませんでした。でも、いざ発表したら、たくさんの関係者やファンの皆様から、お言葉とか、リツイート、リプライなどをいただいて、愛の大きさを感じました。それをぜんぶ読んでいるうちに、『私は大好きなこの仕事を引退するんだな』という寂しさが込み上げてきて、その日はTwitterに張りついてずっと泣いていました」
「いまのところ、引退を発表したあの日の寂しさがピークですね。関係者やファンの皆さまは私の性格をわかってくれているので、しんみりした話もしてないし、そんな雰囲気にもならないです。私も人前では笑顔でいたくておちゃらけてしまうので、なんとかなってます(笑)。あのとき以上の気持ちになるのは、きっと引退して、皆さんに会えなくなってからだと思いますね」
「メイドやアイドルをやっているころから、『エッチなことが好きだから、いつか仕事にしたい』って思ってたんですよ。だから、AVデビューしたときは、有名になりたいとかよりも、もう仕事が楽しみという気持ちしかなくて(笑)。いろいろなことを経験させていただきましたけど、私はAV女優でいることが本当に一番楽しいので、デビューできて良かったと、心から思いますね」
「いえいえ、アイドル時代は楽しかったんですよ! でも、私のやりたいことはこれじゃない、と思ってAVの世界に入ったのは事実なので、『またアイドルなの?』という気持ちはありました。でも、ミリガに入ったとき、たくさんの方からダンスを褒められたのは、アイドルをやっていたおかげです。アイドルのときにはそんなふうに褒められたことは一度もなかったんですけどね……。それに、昔から応援してくださってたファンの方がライブに来てくれましたし、アイドルの経験が次につながったことがとてもうれしかったですね」
「キカタンで、第一線で活躍されていた桜井あゆちゃんと友田彩也香ちゃんがミリガに入ってきたときは、これが人気の女優さんのパフォーマンスなんだと、改めて思い知りましたね。この人たちに負けないように頑張らなきゃという気持ちにさせてくれた2人だったので、ミリガに来てくれて本当に感謝してます」
「millionは、他のメーカーさんに比べてイベントが多いんですよ。私は5年間で500回くらいイベントをやっているんですけど、1度もお休みしたことがないんです。もちろん、ファンの方に会えるのが楽しみだから休まないんですけど、それだけ回数やっているなかには、体調が悪いときもあったんですよね」
「しんどいときを乗り越えてこられたのは、『専属でいさせていただいている』『ファンの方に笑顔で会う』という気持ちがあったからだと思います。それがある意味、責任の重さを感じていたということかもしれないですね。だから、メーカーの方やファンの方がイベント内容を褒めてくださるとすごくホッとするし、一番うれしかったです。ただ、デビューしてからずっと週末はどこかでイベントをしていたので、引退したら土日は何したらいいのかわからなくなると思います(笑)」
「AV女優としての転機になったのは、『鬼イカセ 佐倉絆』(2015年)ですね。AV OPEN作品ということで、それまででいちばんハードな内容に全力で挑戦したんですけど、結果は3位で……。それで、今度こそという気持ちで挑んだのが次の年の『黒人解禁メガチ●ポ世界大戦(ワールドファック) 佐倉絆』(2016年)で、これで1位を取れたのがうれしかったですね。プロデューサーのSさんも泣いていて、みんなで1位の作品を作ったという達成感がありました。その出会いがあったから、趣味のコスプレやらパロディの作品をやらせていただけたので、今の私があるのはSさんがいたからだと思いますね」
「スカパー!アダルト放送大賞には、すごく思い入れがあるんです! デビュー前から成瀬心美さんが大好きで、心美さんが女優賞を獲ったときのスカパー!アダルト放送大賞2012をリアルタイムで見てたんですよ。こんなに素敵でキラキラした世界があるんだ、私もいつかあのステージに立ちたいなと思っていたので、実際にデビューして目標を聞かれたときに、迷わず『スカパー!アダルト放送大賞の女優賞を獲る』と言っていたくらいなんです」
「新人女優賞のときは、せっかくノミネートしていただいたのに獲れなくて、悔しくてステージで泣いてしまったんです。あれが、ファンの皆様に初めて見せた涙だったかもしれないですね……。でも、今ならなぜ自分が獲れなかったかわかります。そのとき新人女優賞を受賞したのは天使もえちゃんだったんですけど、彼女はものすごい努力家だし、誰が見ても納得の受賞だった。私はその努力に追いついていなかったんですよね……」
「授賞式の後に、天使もえちゃんと一緒にAV OPENのイメージガールをやらせていただいたんですよ。そのときにもえちゃんから『どんな顔して会っていいかわからなかった』と言われたのを覚えています。私があのとき悔しくて泣いていたのを、もえちゃんも見ていて、それをずっと気にしてくれていた優しい子なんですよ。終わった後のことなんて、普通は気にしないじゃないですか? それも含めて『なんていい子なの! 完敗!』って感じでしたね(笑)」
「あのときは、素晴らしい女優さんたちがノミネートされていて、この中で私が女優賞を獲れるはずないだろうな、とは思ってました。なので、そこまで悔しくなかったというか、女優賞を受賞したAIKAさんにも素直に『おめでとうございます』って心から祝福できたんですね。もちろん、いつか私もという気持ちはありましたけど……」
「女優としてさまざまなことをしてきて、ファンの皆様やメーカーの方々にお世話になって、以前よりは自信がついてきました。私は何よりこの仕事が本当に大好きですし、だからこそ、ずっとずっと夢だったスカパー!アダルト放送大賞の女優賞を獲りたい。大好きなここみん(成瀬心美)が綺麗な涙を流していたステージで、私もうれし泣きして、ファンの方とお世話になった皆様にありがとうを伝えたいという気持ちでいっぱいです」
「私は純粋にセックスが好きでこの仕事を始めたので、最後はありのままの佐倉絆のセックスを皆様に魅せたいと思ってます。こんなに純粋にセックスを楽しむ女優がいるんだということを、見ていただいている皆様に伝わるような作品にしたいですね」
「具体的なことはまだ何もないんですけど……アダルトグッズを手がけてみたいですね。私、オモチャが大好きなんですよ。家にバイブが300本くらいありますし、オモチャへの情熱と知識はきっとどの女優さんにも負けないと思ってます(笑)」
「あと、ちょっとマニアックなんですけど、私は超熟女系のAVが好きなんですよ。おばあちゃんモノとか。なので、私が75歳くらいになったらこの業界に戻って来て、超熟女AVで再デビューしたいですね。それまで、ファンのみなさんには生きててほしいです!(笑)」
佐倉絆(さくらきずな)
1989年5月30日生まれ。身長151cm、B83・W59・H84
2014年デビュー。
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写真提供・kmp