









そうそうたる有識者たちに囲まれながらニュース番組への出演をこなし、大手出版社からも著書を出版。2012年のAVデビュー以来、多方面で活躍する紗倉まなは、今年7月とうとう100本目の記念作品をSODstarからリリースした。彼女は何を思いながら駆け続けているのか、ふくよかな胸のうちを聞いた。
「いえいえ、とんでもないです。ニュース番組では有識者のみなさんについていくのが精一杯ですよ。『みなさん、どうやったらそんな賢くなれるんですか……』って思いながら、なんとか話を理解できるように頑張ってます。毎回、ほんと冷や汗もんです」
「困ったことに、その日に取り上げるニュースの項目が決まるのって、たいてい生放送の数時間前なんですよ。だから、学生が試験にヤマを張るように、今日はたぶんこれを取り上げるかな〜とか予想しながら勉強してます。ときたま早めにニュース項目を教えてもらえることがあるんですけど、そういうときは12時間は予習してますね。ただ、オンエアでは、予習していたことの1割も出せないんですけどね……」
「たしかに、今まで興味がなかった世界に触れるのは、すごく刺激になります。今年2月に『春、死なん』(講談社)という小説を発表したのですが、ニュース番組の中で触れた高齢者の交通事故の話から着想を得ていたりします。番組中は、小説のネタをもらおうなんて考える余裕はぜんぜんないんですけど、だいぶ後になってから、『あ、いつだったかのあの話、書こうかな』って思う感じですね」
「それはやっぱりある気がします。なるべく発見を多く増やしたいとか、自分に取って一番関心があるのは何なんだろうみたいなことはずっと考えてたりします。それこそ、私ももう27歳ですからね……」
「AV女優の世界では若い子たちがバンバン出てきて、自分は上の方なんだなって思う機会が増えました。彼女たちはお肌もピチピチで眩しいし、インターネットにも強いし。私が使ってる口紅の話をすると、『まなさん、そのブランドめっちゃ古くないですか?』なんて言われるし。そういうフレッシュなエネルギーを感じれば感じるほど、私もいい年なんだからしっかりしなきゃなって思います」
「ありがとうございます! でも、聞いてくださいよ! 本当にSODはひどいんですよ! 『まなちゃんは、最近やりたい作品とかあるの?』って聞かれたから、『制服着たいです! 最近、ぜんぜん着させてくれないじゃないですか!?』ってお返事したんですよ」
「もう、露骨に着物とかスーツとか、大人っぽい服ばっかりですからね。『年齢的にキツイのはわかってるけど、制服着たい!』って要望したんです。そしたらすんなりと、『じゃあ制服物にしましょうか』ってお話になったので、本当にワクワクしながら企画書が来るのを待ってたんですよ。なのに……『最後の制服』って書いてあって。え? 最後!? いきなりひどいじゃないですか!」
「実際のスタッフさんの雰囲気も、マジで最後の制服物という感じを出してました。まなちゃんが思うように、好きなだけ制服を選んでいいよって言われましたし」
「だから、制服を選ぶのが寂しかったです。最後じゃなくてもいいじゃん、また制服物撮ろうよ、私まだまだいけるよって思いながら撮りました。あんまりアップで撮るとちょっと……作品レビューで、『目のシワが年齢を感じさせる』って書いてる人がいましたけども、『うるさいわ!』って黒塗りにしたい。引いて撮れば大丈夫だと思うんです!」
「すごく楽しかったです。五右衛門監督のこじらせた青春を詰め込んだ、中二病のようなストーリーで面白かったです。なにしろ冒頭は、卒業証書を川に投げるシーンから始まるんですよ。しかも投げるところをいろんなカットでおさえるこだわりようです」
「騎乗位をめっちゃやりすぎて、足がプルプルになりました。生まれたての小鹿のような感じ。射精管理モノは初めてだったんですけど、『寝取られ』を『NTR』って言いかえるように、射精管理も痴女の新しい言葉ですよね。語呂の響きがかっこよくて、挑戦できてよかったです!」
「大事なところで噛むクセはもう治らない、滑舌の問題だしって思って、最近は超ゆっくり話しています。若い女優さんはぎこちなくてもかわいらしさで許されますけど、年取るとカバーできなくなるんですよね。どうにかしてカバーする方法を考えた結果、『ゆっくり話す』にたどり着きました。手コキもゆっくりして『そ~なのよ〜』みたいにしゃべると、スタッフさんも待ってくれるんです。だから、最近よく現場が押しちゃうんですけど」
「いろんなことを気にしちゃう性格なので、実は、以前よりも最近のほうが、撮影で緊張するようになってるんですよ。共演作品を撮るときは、後輩の女優さんが相手になるんですけど、失敗して足を引っ張らないようにしなくちゃいけない。自分1人の作品のときは、『台本ぜんぜん覚えてないじゃん』とか『体が汚くなってきたな』とか思われたくないし」
「苦しいですよ。『コイツ全然できねえじゃん!』って空気を感じたときのつらさと言ったら……。本当ごめんなさい! って心のなかで謝りっぱなしです」
「あ〜優しい!」
「全然意識してなかったです。でも、撮影のときに男優さんのチ●ポに紅白リボンを巻きつけたり、縁起の良いことをたくさんしてもらえました」
「みんな紅白リボンを着けて並んで『まなちゃん100本おめでとう』って言いながら、チ●ポぷりぷり~みたいな感じで楽しかったです。売れっ子男優さんたちもたくさん来てくださり、そこでようやく100本目を実感しました。『私の股間、ファイト!』って思いながら頑張りました!」
「何度もご一緒させていただいていて、私としてはもうマブダチ監督って思ってます。何を言っても、『それウケるね』って笑ってくれるし、『イイねイイね』って返してくれるし。タイガーさんには素を見せることができるし、撮ってもらえると安心しますね。100本目がタイガーさんでうれしかったです」
「もともとデビュー作のパッケージは、プロデューサーが『これウケない?』ってノリで決めたんです。当時の私は『こんなの売れっこない!』って泣いたんですけど、今になって考えると、すごくインパクトのあるいいパッケージだったと思います。だから、たぶんSODは、100作目のパッケージでまたあれをやるんだろうなって心の準備をして現場に行ったら、案の定、同じような水着が置いてあるんですよ」
「SODには、親みたいに『あなたの進路は大丈夫?』って心配する感覚があって、AV女優のその先を考えてくれていますね。AVだけがゴールじゃなくて、AV女優っていう職業を上手く活用してセカンドキャリアにつなげてほしい。いろんな分野を見据えて長く活躍できるようになってほしい。そんなことをすごく強く語ってくれます」
「たしかに『タレントとかモデルだと思ってたら、あの子、AV女優だったんだ』とかって、すごくいいギャップだと思うんですよ。自分で間口を広げられるようになれるのが理想形なのかなと思いますね」
「インフルエンサーになっている女優さんもいるし、あまり『AV女優』が特殊じゃなくて、他の職業との垣根がなくなった気がします。世間の若い人たちは色メガネでAV女優を見なくなったし、5年前に私が見ていた景色とだいぶ変わっています。活動はしやすいですね」
「エロ屋と言うようになったきっかけは、小説家の桜木紫乃さんの短編のタイトル『エッチ屋』なんです。オモチャを売っている人のことをエッチ屋と呼んでいるんですけど、『〇〇屋』って下町感あふれる感じでめっちゃ良い響きだなって思ったんです。そこからエロ屋。私の中では、自分の立ち位置を野望と誇りを持って凄く自覚しているような響きがあって、心地良いんです」
「AV女優って肩書を言うと引かれてしまうこともあったり、"セクシー女優"に置き換えられたりするんですよね。そうしたときに『エロ屋』の肩書が世の中にいちばん広く届きそうな感じがして、ピッタリな服を見つけたように自分にもしっくりきたんです。それがやっぱり5年くらい前のことです。スカパー!アダルトさんも『スカパー!エロ』にしたら、かっこいいと思いますよ!」
「イクよにかけて、194本目の作品が撮れるまで続けたいと思います! アップの画面だとキツイので引き画ばかりになってしまいそうですが、ファンの方にはぜひ見ていただけるとうれしいです……!」
紗倉まな(さくらまな)
1993年3月23日生まれ。身長160cm、B89・W58・H89
2012年デビュー。
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写真提供・SOD