「EXガールズ」とは、スカパー！が運営しているアダルト動画配信サービス「SPOOX EX」のPRユニットだ。今回の「スカパー！アダルト放送大賞2023　新EXガールズオーディション」では、人気女優7名がエントリーしており、ここからセンター1名とメンバー2名、計3名が「新EXガールズ」として選出される。

　センターの1名はこれまで通り、公式サイトからのファン投票で最も多くの票を獲得した女優が選ばれる。また、他の2名はオーディションの様子などから実行委員会が協議によって選出。3人は「SPOOX EX」のイメージガールとして、グラビア撮影を行い、さらには新バラエティ番組への出演が決まるのだ。

　「新EXガールズ」に選ばれるのは誰なのか──。張り詰めた空気のなかで、いよいよ授賞式が始まった。今回メインMCを務めたのはこれまでのオーディションで進行役を担当しているクロちゃん（安田大サーカス）とレジェンド女優の波多野結衣。そして2人のサポート役としては、司会進行の米田弥央が座る。米田は「スカパー！アダルト放送大賞2018」の授賞式で初起用されて以来、おなじみの顔である。

　3人によるタイトルコールの後、エントリー女優たちが堂々の入場。きらびやかな衣装をまとったスター女優たちが「投票期間はありがとうございました」「今日は楽しくできたらと思います」などとコメントを添えてカメラに微笑んだ。

　その姿を見たクロちゃんも「オーディションではドッキリかけられて、なんなんだよこれ！　って思ってたけど、今日まで頑張った綺麗な彼女たちを見てたら、その怒りもおさまりました」と惚れ惚れだ。

　クロちゃんがキレていた「ドッキリ」については、説明が必要だろう。

　そもそもクロちゃんはこのオーディションに、審査委員長として出演するつもりでいた。オーディションの皮切りは、女優の資質を1対1で吟味する「#1 密室ドキドキ面接編」だったが、そこでクロちゃんがハメ撮りAV監督のような異常な張り切りぶりを見せていたのはこのためだ。

　しかし、クロちゃんが審査側として女優たちの素顔に迫るこの企画はドッキリだった。実は裏では、各女優はスタッフから「クロちゃんに気づかれないように○○せよ」との『指令カード』を与えられており、それに沿った言葉や行動をクロちゃんから引き出すことで、アドリブ能力を競うオーディションが実施されたのである。

　たとえば「クロちゃんからギャグを伝授してもらう」という指令を巧みにこなした橘メアリーは、上記のVTRを眺めつつ「（アドリブは）自然にできて結構手応えはありました。教えてもらったギャグはもう忘れましたけど」と笑い、「忘れちゃいましたじゃないよ！」というクロちゃんのツッコミを引き出した。

　また、「10秒間、見つめ合う」というミッションをこなした永井マリアは「クロちゃんはスケベだから目じゃなくておっぱいばかり見ると思って、得意じゃない嘘をついてクリアしました」とその苦労ぶりを語っていた。

　この授賞式で流れたVTRでは、貴重な未公開映像もお披露目された。面接終了のアラームが鳴っているにもかかわらず、クロちゃんがある女優にお下品なお願いをするというもの。隣に座る波多野から「マジメに面接に取り組んでいると思っていたのに、ガッカリ……」と憐れみの目を向けられ、クロちゃんはタジタジだった。

　続いては「#2 勝負服ラブラブ告白編」の振り返りだ。VTR中、全身茶色のタイツに身を包み、乳首をポッチさせていた月島さくらは「私自身がチョコになりました。トリュフ（乳首）食べますか？」とセクシー発言で会場を沸かせた。岬あずさは当日の心境として「クロちゃんに彼女さんがいるけど、本気でつきあえるかなと思って臨みました」とガチ度をアピール。

　その後のセクシークイズのVTRでも、女優たちのエロアタックが続き、クロちゃんのみならず会場にいた男性陣のニヤけっぷりは相当なものだった。

　こうしてオーディションの振り返りが終わると、各女優が一人ずつステージ中央に立ち、投票期間を支えてくれたファンへのメッセージを述べた。

「みなさんと走り抜けられてうれしかったです。こういう気持ちになったのは初めてで、みなさんに心から感謝の気持ちを届けたいと思います」 「メンバーに選ばれても選ばれなくても悔いはありません」 「渋谷でティッシュ配りをしたら九州から来てくれたファンの方もいて、嬉しかったです」 「ファンの人が息子さんにまで頼んで投票してくれて、なんていい人なんだろうと思いました」

　会場を感動の空気に包んだ熱いメッセージと女優たちの涙は、ファンならずとも必見だ。ぜひ「SPOOX EX」でチェックしてほしい。

　そして、いよいよ「新EXガールズ」メンバーの発表に移る。まずは、メンバー2名の発表。メンバーに選ばれたのは……有村のぞみと宮沢ちはる！

　前回の「スカパー！アダルト放送大賞2022」にてMVA（Most Valuable Actress）とMTA（Most Technical Actress）を獲得した本郷愛が黒いロングスカートのドレス姿でプレゼンターとして登場し、「これからも活躍を見届けていきます。本当におめでとうございます！」とコメントを添え、涙ぐむ有村にトロフィーを手渡した。

　有村は「選んでいただき、本当に本当にうれしく思っています。その一方で、投票を頑張ってくれたファンの方にはセンターを取れなくて申し訳ない気持ちもあるんですが、一生懸命頑張っていきます。よろしくお願いします！」と話し、うれしさ半分悔しさ半分というその顔には涙が浮かんでいた。

　宮沢には前回MIA（Most Intelligent Actress）を獲得したNiaがスーツ姿でトロフィーを渡した。宮沢とNiaは、昨年「スカパー！アダルト放送大賞2022」にエントリーした者同士。投票レースをきっかけに仲を深め、いまではダブル冠イベントを何度も開催しているという2人は涙ながらに喜びを分かちあっていた。こうした人間ドラマも「スカパー！アダルト放送大賞」の醍醐味だろう。

　宮沢は「選んでいただきありがとうございます。でも、やっぱりセンターを狙っていたので、最初に呼ばれたときは『あ……。でも、うれしい』と複雑な気持ちでした。ですが、メンバーに選ばれたからには、みんなと楽しい番組を作っていきたいと思いますので、応援とご視聴よろしくお願いします！」と語った。

　そしていよいよ、最もファンからの得票数が多かったセンターの発表だ。栄えある「新EXガールズ」のセンターに選ばれたのは……夏目響！

　夏目は呼ばれた瞬間、席から立てず「いいんですか……？」と、キョトンとした表情を見せる。ファンからもらったというタスキを携えて中央へ進むが、そこでの受賞スピーチでも、独特のキャラクターで鳴らす彼女らしい、夏目節が炸裂した。

「ええ、いいんですか⁉︎ （トロフィーを見ながら）。選ばれると思ってなくて、言うことが浮かばないんですけど……」

　そう言いつつクロちゃんに急に握手を求め、「うれしいことがあると握手したくなるんです」と会場の笑いを誘う。

　個性あふれる3名による「EXガールズ」が、すぐさま4月から始動する。彼女たちが出演する番組の制作も発表され、そのMCはクロちゃんが担当することに。クロちゃんは「なんのドッキリ⁉︎」とぼやきつつ、「リチ（クロちゃんの彼女）に怒られてもいいので、みんなとすごいのを作りたいと思います！」とメンバー3名とのタッグに燃えていた。